ゆるみサロン 悟空の手

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目に見えない光 少女の光を探す旅 第2話 新たな出会い

ー1章 始まりー

 

2話 新たな出会い

2030年8月4日 朝7時に目覚めた。隣でミナは幸せそうな顔をして寝ていた。

私はベットから起き上がり、大きなカーテンを勢いよく開けた。

『今日は晴れね。』と大きな声を出し窓も開け、光輝く太陽を見つめた。脳が本当に目覚めたかのような、眩しいが、少し気持ち良い感じだ。

晴れの朝独特な匂いと、少しぬるまったい風を感じながら、ミナを起こした。

『ミナ、朝よ。下いってるわね。』

『うん、おはよう。今行くわ。』

急な階段を降り、朝食を作っているママと、すでにワイシャツを着たお父さんが、コーヒーを飲んでいる。

『ママ、お父さん、おはよう。』

『おはよう。ミレイは良く眠れた?』

『うん、ミナと一緒に寝たから。』

『おはよう、ミレイ。お父さんは、会社でやる事が山の様にあるから、すぐ出かけるけど、ミレイは必ずこの町がすきになるよ。』 

『うん、いってらっしゃい。』

私は洗面所に行き、冷たい水で顔を洗う。今度こそ、目がパッチリ開いた。

リビングに戻ると、オレンジジュースをグラス一杯飲み干した。目の前には、コーンフレーク、バナナ、牛乳が用意されている。

テレビをつけ、朝食を食べ始める。

すぐに、ミナが降りてきた。

ミナもママに挨拶をし、洗面所で顔を洗った。さっぱりとした顔で私の隣に座った。

『ねー、お姉ちゃん、今日学校見に行こー。道も覚えたいしさ。』

『そうね。そうしましょう。まずは、ここら辺の地図を覚えないといけないしね。』

『ママは、今日どうするの?』

『今からお掃除しなきゃ。午後には市役所に行きたいわ。2人で、お散歩いってらっしゃい。お昼には帰ってきなさい。』

『わかった。』と二人で返事をした。

朝食を食べ終えた時、ハルが降りてきた。

『おはよう。ハルは今日なにするの?』

『俺は、今日から、自分なりの地図を作る。グーグルマップ見ながら、チャリでさ。』

私たちは、それぞれでやるべき事があり、私とミナは家を出た。

ママから、大体の方向は聞いていたので、歩き始めた。まだ、9時前なのに汗がひたいに少したれ始めている。

『お姉ちゃん、昨日より暑くない?都内より暑いでしょ。』

『都内の方が、気温は暑いはずなんだけど。プールに入って、10秒間潜りたいわ。』

『これから行く学校、プールがすんごく、でかいんじゃない。もう、みんな入ってたりして。』

『こんなに自然が一杯だから、プールも期待できるわね。波のあるプールがあったりしてね。』

『波のプール、最高。学校着いたら、入ろうよ。』

『水着、下にはいてくるんっだったわ。まあ仕方ないわ。行きましょ。』

田んぼ道や坂道を歩いて行くと、大きな建物が見えた。

『お姉ちゃん、あれ。』

『そうね。ついに発見。にしても、でかいわね。』

生徒の数に対して大きすぎる学校。何かわからないが、あの学校に胸の奥に忘れかけていた温もりが広がっていくのを感じた。どこか懐かしい温もり、けして嫌いじゃない。

ミレイは、ふと空を眺めた。雲一つない空を。

学校に着くと校門は開いていた。鉄のスライド式の校門、ミレイは自然に校門に足を踏み入れた。

『お姉ちゃん、入るの?ママに聞いてからにしない?』

『ミナ、ここで待ってて。』

『行くわよ、波のプールが在るかもしれないし。』

校門に入り、学校の正面玄関までの道のりは、かなりのキレイな黄色の花が咲き乱れていた。不思議と良い香りがして、自然に私とミナは微笑んだ。

何と説明したら、わかるだろう。そうだ、一度だけテレビで見た、オランダのチューリップ畑の公園のような、目の覚めるような、色鮮やかな景色にどことなく似ている感じを受けた。

建物的には古いはずだが、古さが全くない、不思議な学校だ。シンプルでいて、絵になるような学校。都内で沢山の小学校を見たが、どれにも当てはまらない。

私たちは、校庭に、出て見る事にした。そこには、見たことのない整備された芝生の校庭で、プロサッカー選手が練習していても、おかしくない広さとキレイさ。センスの良さがそこにはあった。

『ねえ、お姉ちゃん、すごすぎない。小学校のレベルを遥かに超えてるわ。』

『そうね、私もミナ以上に驚いているわ。信じられる?私たちの学校よ。』

突然、私たちの後ろから、声がした。

『ミレイとミナね。 あなた達合格よ。』

そこには、髪がキレイで艶のある長めの黒髪、目が光り輝いている顔立ちの整った、魅力的な声の女性が微笑んでいた。

 

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